ここしばらくは隆慶の作品に溺れっ放しで、そのせいなのかもしれないけれど、男と女というのは同じ次元には生きていないっていうことをぼんやり思う。むしろいくら惚れあった同士だって、同じ次元に存在することは気色が悪いと思いさえする。
もちろん人にもよるはずだ。戦友みたいなパートナーなら、同じ次元にいてもおかしくないかもしれない。だけれども、たとえ傍にいても、どこにあるかは皆目定かならないのが男と女じゃないかな。 交わることはある。狭義の意味での情交っていうことでもあり、もうちょっと概念的な交錯とかそういったことも含まれる。男と女が交わり、一瞬だけ世界を共有するということはあると思うし、僕自身も実感としてそれを経験している。妄想といえばそうなるけれど、妄想の共有を一瞬だけできるということもある。だけれども永劫同じ時間にはいないんだ。 恋愛を体全部で欲するような季節には、その孤影をものすごく寂しく感じたのだけれども、でもその寂しさというやつは逃れられないものだわなと思い始めてから、是認するしかないと悟った。 くたびれたら、交わればいい。だけれども同じ次元にいないということを肯定してしか、前には進めやしないんだよね。
死の願望、などという言葉を、犯罪がらみとか自殺がらみとかで聞くと、フツーの感覚の市民諸氏はたいていチャンチャラおかしいこのクソがというレスポンスを示すものである。この反応について、僕は疑問も違和感もあるが、ただ少なくともいえることは、それ以上の違和感を死の願望と標榜されているクソの言葉に覚えるのだ。
まあメディアが媒介しているからどれほど真実を穿っているかアテになんてちっともならないわけだけれども、例の個室ビデオ店の放火魔は死の願望があったとかなんとかほざいているようだが、こういうのを本当に死にたいと思っているとは一般的な通念は考えないわけでしょう。法がどう見定めるかはまた別個としてね。 本当に死にたい人なら、蕭然として死についていると大抵の人は考える。それをやらずに、それができずに、多数を死に追いやっておいて自分は逃げだすのはコンジョーなしで口だけ星人だと大抵の人は思う。僕はそういう考えや思いは全く正しいと思う。むしろ、だから僕はいつもブンガク的ごっこを弾劾し、ブンガク的ごっこを嘲弄するのですよ。 死への願望、ああいやだ、なんてブンガク的なクソみたいな通念なんだろうね。アタマとイマジネーションの足りないブンガク屋ほど、こういうのをよろこんでやるわけでしょう。放火魔といっしょなのね。こういうのは、本当に自分自身を死の淵まで想像上追いやるくらいの苦悶苦痛があってこそ文学として展開しうるのであって、そうでないのは放火魔と同じくらいのブザマさなんですよ。くだらないオナニーなんですよ。 こんなやつと一緒にされたくないと、多分世の中をまっとうに生きている人は思うと思うんですよ。僕も同じっす。だから、クソみたいなブンガクチックなテーマにふわふわしてるバヤイじゃないんですね。それは恥ずかしいですよ。 死を扱うな、死への願望を用いるなってことじゃないんですよ。もちろん、痛切にそれと向き合う、向き合わざるを得ないという人は無数にいるんです。書く人が特権的にそうなのではない。病気の人、けがをした人、自分でなくて身内や知り合い、愛する人がそうである人、そういった切実さというのはこの世を覆い尽くすほどに存在しているわけですよ。そういうものに対して、厳粛に対しなければならないということなんですね。それは書くということばかりじゃない。読む方でもそうです。読む方がくだらないオナニーショウを喜ぶから市場としてくだらないオナニーとしての似非がはびこるわけです。 エンタメとして人が死ぬのも結構、殺すのもいいだろう。そういう話は面白い。ただ、それがなぜ厳粛でありおもしろいのかといえば、真摯だからですね。真摯だから虚構でやって許される。そうでないのはね。 ブンガクやってるのなんて、本当にくだらねえ行為だってどん底まで落ちりゃあいいと思うときも度々なのは、こういうアホな放火魔のブンガク的感性、言語的感性と自分と、ひょっとしたら禁じじゃないかっていう嫌悪感や恐怖を抱かない鈍感さに直面するからであってね。このアホと違うって叫ぶなら、死ぬほどのテンションでマジに書くしかないわけでしょう。
今日は日本女子オープンの観戦に出かけてきたけれど、楽しかったねえ。
ゴルフはひとりぼっちの戦いで、そんなところがちょっと小説を書くのに似ているのですが、プロは一打一打に応援してくれるお客さんがいるわけで、コースの中を大勢と一緒に歩いているんだよなあと、羨望方々そんなことを考えました。 小説は同じ時間を共にすることはできなくて、たとえ意図を明確にキャッチしてくれたとしても、そこには決定的な時間のずれ、空間のずれというものがあるわけですが、ただ、書き手がたどった道を読み手もたどろうとするという意味では一緒ですね。
これは申し訳ないけれど、こういう人間に投票したのが悪いとしか言いようがない。
盗撮なんていうのは人の上に立つ人間がやることではないです。ナチとか独裁国家のやり口じゃないかよ。呆れるね。
このザマは何だ、という資格のある人とない人がいるが、ない人が言うそのザマは何だ(笑)
お前ジムの件はどうしたんだよ。
久々にここのブログの過去分を読み返したけど、わりに面白いじゃないか(笑)
やるな、オレ(笑) 自分に対して希望を持たないように努めてきたんだけど、ちょっとだけ持とうかな(笑)
孤独感を覚えることは時折あるけれど、その憂さ晴らしで凶悪犯行に至るという飛躍はない。そこまで孤独に対して苦痛を感じはしない。むしろ孤独の方がありがたい時も多い。
ただ世の中は、孤独や、あるいはその逆の恋愛とかね、そういう価値観をものすごく高圧的に強いてくるんだね。強いてくるそれぞれの単語は、世の中なんざいつだってアホウがハバをきかせているんだからくだらない。くだらないんだけれど、時世が移り変わり、価値観が変転し、それら単語が入れ替わっても、常に世の中はそういった何かを強いてくるんだと思うんだ。結婚であってもいい。セックスであってもいい。芸術や文学の時代もあったかもしれない。今は違うが(笑) そういう世の中のマクロな宿命に対して徹底して抗って生きるというのは、ロマンだろうが愚行だ。究極的にはそれは無理だろう。ただそれでも、テメーの価値観はテメー自身のもので、世のアホウどもに一切干渉されたくない失せろバカどもってツッパって行きたいんだったら、世の中で一番の変わりものにならねばならんだろうし、孤独だって背負わなきゃならないと思う。寂しいのはつらいもんだが、自分は自分っていうことをね、覚悟できれば、その寂しさは乗り越えられると思うんだが。
僕というのは破滅主義者で、それもディオニソス的破綻を殊更に衒っているというより、何をやってもそちらに向かう気質のようだ。どうも。そして幸か不幸か、積極的にそちらに赴こうとする時の行動や施策が極めて建設的になるという性質があるような気がしてならない。
不可能事、不毛事、そういったものに対して僕は猛烈に計画的になるし執念も燃やす。安穏としていても獲得できるものについて、ほとんど何の興味もない。だから無限に何事も獲得することができずに、無力存在で漂い続けるんだと思う。 そういう自分に、別に絶望もしていない。失望感が強いわけでもない。人それぞれだし、他人のまねもできないし、他人だってそうだろう。性分をそれなりに抱えて前に進むしかない。そういうことだ。
自分には居場所がないって、居たたまれなさと共に思う人もいると思う。
居場所がないから、危ういから、必死でそこにいるために、ものすごい犠牲を払う人もいる。 相手の中に、自分の居場所がないから、危ういから、必死でつなぎとめるために犠牲を払う人もいる。 それがね、くだらないとか、おろかしいとか、そんなことを簡単になんて言えない。どう生きるか、何に自分を用いるかというのは、結局自分の判断なんだから。 ただ、自分が幸せで、自分が暖かさや、ぬくもりや、たくさんの喜びを感じて知っているから、それを誰かにも捧げることができると思うんだよ。 慌てなくていいんだからさ、全部じゃなくていいからさ、たまには自分で自分を喜ばすことを考えようね。そうやって生きてもいいんだよ。 < 前のページ次のページ >
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